長期保有法の正体
「長期保有法」は、正直なところ無味乾燥なお金の殖やし方です。ワクワク感や面白みに欠けますし、何かひとつのことを「夢中になってやり遂げる」という実感に乏しいのです。
しかし、「短期売買法」に比べると、結果リターンの「ばらつき」が小さいのも事実です。ここは誤解が生じないよう説明しますが、「長期保有法」のリスクが小さいわけでは決してありません。「短期売買法」に比べると、リターンが劇的に膨らんだり、リスクが制御しきれないほど大きくなったりすることはない、ということです。
なぜなら、「長期保有法」が目指しているのは、投資対象が持っている「本来的なリターン」を得ることだからです。
具体的には、「世界株式ファンド」に投資を続けることで、私たちはどの程度のリターンを期待できるでしょうか。
答えは、世界の株式市場そのものが上昇する程度のリターンは期待できます。
別の言い方ですと、株式市場の上昇を何倍も上回るリターンは恐らく無理と言ってよいでしょう。
長期保有法では、その代わり投資にかける「時間」はうんと少なくてすみます。また、市場の動向をチェックしたり、自分で判断して、忙しく金融商品を売ったり買ったりする必要もありません。心の余裕が失われることもないでしょう。
10年、20年先を見据えた場合、あなたは「短期売買法」、「長期保有法」、どちらのほうが成功する可能性が高いと思いますか?
運用にかける時間の多寡と期待できる収益の大きさを天秤に掛けると、「長期保有法」のほうが合理的なお金の殖やし方であるでしょう。
あなたが、短期的な値動きに一喜一憂せず、淡々とお金を殖やしていきたいと思うなら、「投資信託」を選択し、長期保有に徹するべきでしょう。
そしていったん投資信託を選択したら、あとはひたすら真っ直ぐ進んでいくのです。利益が出ているかどうかは、投資した区の「保有口数」と投資信託の「価格」の変化で確認できます。
ただし、くれぐれも短期の価格変動は気にしないようにしてください。